水素の魅力をお伝えする特集企画「水素のチカラ」第1弾

元国立循環器病センター 内科脳血管部門 部長 医療法人協和会 千里中央病院 名誉院長 成冨博章先生
金沢大学附属病院 先端医療開発センター 特任教授 栗林義和先生

医療法人協和会 千里中央病院 名誉院長 成冨博章先生 金沢大学附属病院 先端医療開発センター 特任教授 栗林義和先生

栗林:成冨先生、大変ご無沙汰しております。

成冨:久しぶりですね。

栗林:先生は今年度から名誉院長にご就任されたわけですが、院長時代と同じ仕事をこなされているとお聞きしました。凄いですね。

成冨:まあ、できる限り続けようと思っています。

栗林:国立循環器病センター時代も、先生の研究室は電気の消えない不夜城でしたから。そういう環境で私は脳卒中、脳循環について先生にトレーニングしていただきました。もう30年近く前ですが。

成冨:もうそんなになりますか。先生は酸化と脳の関係も研究していましたね。

栗林:流行に乗ったつもりはないのですが、当時の大きなトレンドのひとつでした。

成冨:ラジカットという抗酸化作用を持った脳卒中の治療薬も出ましたね。

栗林:最近では、水素が新しい概念の抗酸化物質として注目されています。昨年には、パーキンソン病の症状改善効果もあるという、18症例規模のきちんとした論文も発表されております。また、30症例規模の研究ですが、脂質、糖代謝の改善が見られています。メタボリックシンドロームにも期待がもたれるというところでしょうか。肝臓がんの患者さんの生活の質(クオリティ・オブ・ライフ)が改善されたという49症例の論文もあります。さすがに、腫瘍が消えたりするという話ではないのですが。

成冨:いずれもさらに大規模な試験での証明が待たれるところです。水素の効用は私も色々なところで聞いています。抗酸化物質はアンチエイジングにもよいとされていますので今後楽しみですね。

栗林:動物実験レベルでは、先生のご専門の脳梗塞、認知機能、その他心筋梗塞やアトピーに対しても有効との論文があります。変わったところでは、脚の筋肉の傷害にも効果があるようです。これはアスリート向けでしょうか。これらの論文を見ると、抗酸化作用だけではなく、炎症系の物質にも作用して、それが効果に関係している可能性も考えられるのです。

成冨:(論文を見ながら)なるほど。炎症系サイトカインなどですね。ただやっぱり、有効性に関しては、ヒトでの検証が欲しいですね。

栗林:そうですね。今後に期待したいところです。パーキンソン病の試験では、水素水を産生させる据え置き型のサーバーで作った水素水を患者さんに飲んでもらっていました。

成冨:顆粒や粉末、あらかじめ作りおきしてペットボトルに入れたようなものでは、水素はガスなので、抜けてしまうでしょうから、効果はあまり期待できないでしょう。水素は発生時に頂くのがベストですからね。

栗林:おっしゃるとおりだと思います。外出先等で手軽に使える携帯用が良いでしょうね。

成冨:テクノロジーの発展は著しいですから、良いものが出てくるのが楽しみです。

対談後の成冨博章先生のコメント

昨今水素に関する研究結果や論文が発表されていますが、酸化が老化やいろいろの疾患の原因の一つになっていることは、広く知られた事実です。パーキンソン病やその他の厳しい疾患に有効性を示すか否かはまだ検証が必要と思いますが、どの世代の人でも抗酸化作用を持つものを日常的に無理なく摂取することは、美容と健康の両面から、超高齢化社会を生きる人間にとって有用なことではないかと考えます。